タコの這行運動

先日のTEDの講演にもあるように, タコの神経系は全身に張り巡らされていて,神経細胞の7割程度が腕にある。 この神経系のおかげで8本の腕は,自律的に様々な情報処理を行って動くことができるが, さらに中枢神経系と腕にある抹消神経系が何らかの情報交換ををすることで,巧みに 歩くこともできる。

この春卒業した大学院生が頑張って,その制御メカニズムを探るための研究をしてくれた。 8本の腕は45度感覚で放射状に生えているが,この対称性の高い身体構造を生かしてタコはUFOのように様々な方向に動くことができ,上手に後進することもできる。 その腕は,哺乳類や昆虫などの多足動物のような周期性の高い運動はしていないようだが,こんがらがることもなく協調的に動いている。 調べるほどに興味深いので,タコの運動を詳しく調べたい人募集中。

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西井 淳
西井 淳
山口大学大学院創成科学研究科教授
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