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富岳ワークショップに参加しました

· 約5分

9/7(木) 富岳の使い方ワークショップが順天堂大学で行われ、うちのラボからは小林先生、林、渡辺(B4)が参加しました。

 理化学研究所の五十嵐先生、順天堂大学のスン(孫)先生が主催となり、富岳の基本的な仕組みや使用可能な言語の話を聞いたり、実際にジョブを投げる体験をしました。 前半は主に、富岳の性能がいかに凄いかの話でした。ノード単体性能が 6 TF(テラフロップス)だとか、キャッシュが 8 Mib(メビバイト)だとか教えてもらいました。メビバイトという単位を初めて聞きましたが、100万バイトのことらしいです。メモリの読み込み速度も1024GB/sらしく、もう凄すぎてよく分からなくなり、スパコンを見ると「サマーウォーズ」を思い出すなあとか考えていました。ちなみに、かつて富岳が出るまでは日本一の性能だったスパコン「京」の CPU も触る(物理)ことができました。ずいぶん前のニュースで、お払い箱になった「京」の部品を資金調達のために販売したと聞いたことがありましたが、高くてその時は諦めていたので、触れる機会があってよかったです。

 富岳は日本一の性能を持った貴重な計算資源です。計算資源、という言葉は情報系以外の人には聞きなれないかもしれませんが、要は「日本全体で一度に使えるパソコンの処理量は限られているので、みんなで効率よく使おうね」ということです。富岳にも、規模別にジョブの使用期間が細かく決められています。「計算資源消費期限」というのがあるので、ギリギリになる前に早くジョブを入れましょう、と言われました。ただ、情報エンジニアの人は「時間通りに動く」が最も苦手なので難しいでしょう。実際、資料の「ジョブ待ち時間推移」も、長期休暇の直前がいつもピークになっていました。

 ワークショップ後半では、実際に ssh で富岳に接続してみました。ssh、ターミナルの基本操作、Linux の基礎知識などが必要でしたが、全て西井研で学んでいたおかげで難なく操作できました。やはり西井先生の教材は偉大だなと思いました。

 実際の接続が終わると、今度は富岳を用いて実際にどんなことができるかの紹介がありました。僕の専門でもある神経回路のシミュレーションの分野では、10⁶ 細胞について数秒間分の活動をシミュレーションできるそうです。

 僕(B4渡辺)にとっては初めての東京出張ということもあり、たくさんの凄い方々と会って少し緊張しましたが、貴重な体験でした。また、前日の懇親会もかなり楽しかったです。違う大学の院生の人の話を聞くことで、将来について考えることができて有意義な時間を過ごせました。特に電気通信大学の学生さん達は全員優秀そうで、就活やパソコンについての話を聞いてて飽きなかったので、機会があればまた話したいと思いました。あと、今になって写真を見返すと、マジで太ってきて別人じゃないかと思います。