8月29日から31日にかけて、福岡大学で開催された日本体育・スポーツ・健康学会に参加しました。学会前から台風の接近が懸念されており、無事に開催されることを願いながら準備を進めていました。
学会初日の早朝、初めての学会参加ということもあり、緊張しながら福岡大学へ向かいました。博多駅に到着したのは午前7時過ぎ。そのタイミングで、大会本部から「台風の影響でオンライン開催に変更」という通達がありました。交通機関への影響や参加者の安全を考慮した上での判断です。幸い、午前中は台風が本格的に強まる前だったので、地下鉄で滞在先のホテルへ移動し、無事にオンラインで講演や口頭発表を聞くことができました。2日目も台風の勢力が衰えず、引き続きオンライン開催となりました。
私が口頭発表を行う最終日の31日には、台風がようやく過ぎ去り、オンラインと対面のハイブリッド開催が可能となりました。せっかく福岡まで来たので、ぜひ対面で発表したいと思い、ホテルから福岡大学へ向かいました。会場では、緊張しつつも「合気道の座技呼吸法における持ち上げ動作の解明」について発表しました。合気道の「座技呼吸法」は、両手首を掴んでくる相手を持ち上げ、続けて腕を振り下ろし、相手を地面に制圧する技です。今回の発表では、熟練者の持ち上げ動作における肩・肘・体幹の動作解析を行った内容を紹介しました。
発表は大きなトラブルもなく無事に終わり、質疑応答では「流派や師範によって技の特徴が異なるのでは?」という質問をいただきました。私自身、これまでの合気道の稽古を振り返ると、他道場に出稽古に行った際、「同じ種類の技なのに私の師範と動きが違う」と感じたことがあります。この経験を踏まえ、師範によってどのように技の特徴が異なるのかを、今後の研究で明らかにしていきたいと思います。
発表が終わり、昼食を取ろうと福岡大学の広場に出ると、6台ものキッチンカーが並んでいました。お腹がペコペコだった私は、足早にガーリックライスを注文。発表が無事に終わった安堵感や、先生方から「興味深い」とコメントをいただけた嬉しさを噛み締めながら食べるガーリックライスは、格別の美味しさでした。