11月30日から12月1日にかけて、中京大学豊田キャンパスで開催された日本バイオメカニクス学会に参加しました。学内に入ってすぐ、お洒落で綺麗な校舎に驚きました。さらに、陸上競技場や室内練習場はアスリート達で活気にあふれていました。さすが、室伏広治選手や浅田真央選手などオリンピアンを多数排出した大学だなと感じました。
私は学会初日に「表面筋電図を用いた合気道の座技呼吸法における持ち上げ動作の解明」について口頭発表を行いました。合気道の「座技呼吸法」は、両手首を掴んでくる相手を持ち上げ、続けて腕を振り下ろし、相手を地面に制圧する技です。今回は、熟練者の持ち上げ動作における肩・肘・体幹の筋活動と動作解析を行った内容を発表しました。
発表後、合気道経験者の方から「非常に面白い発表だった」とコメントしていただきました。その方は本研究の被験者と同じ流派でしたが、技の動作や意識する部分は若干異なっていました。今年8月の日本体育・スポーツ・健康学会で口頭発表した際にも、師範や流派によって技が異なるとのコメントをいただきました。これらを踏まえ、師範ごとの技のクセや熟練者の中での個人差についても考察していきたいと思います。
今回の学会発表でネットワークが広がり、さらに今後の研究のヒントを得ることができました。