(TED) The amazing brains and morphing skin of octopuses and other cephalopods

右半身で威嚇行動をとりつつ左半身で異性を誘惑する同時二重人格を実現するイカ。 全身に張り巡らされた神経系を使い,全身で見て,全身の模様を液晶ディスプレイのごとく変化させるだけでなく,皮膚形状も変えることで完全な擬態を一瞬で行うタコ。

さらには,タコが生後数ヶ月で,人の4歳時レベルの知的処理を実現するための遺伝子発現の仕組みなど,タコやイカの卓越した知的能力と身体構造のお話。

ちなみに,学生の時にイカを解剖して表皮を顕微鏡観察したことがある。見事にRGBの三色の色素胞がきれいにならび,その大きさが変わることで巧みに模様を変化させていた。まさに皮膚が液晶ディスプレイになっているわけで,非常に感動した。上記TEDの内容によると,タコの皮膚は光も感じることができ,それに応じて色素胞を操って体表の模様に加えて凹凸まで変化させる神経系までが皮膚に張り巡らさせているらしい。 皮膚上に感覚系・神経系・運動系が融合的に存在するという誠に素晴らしい情報処理システムだ。